アドレナリン・ノルアドレナリン・ドパミンの違い

勉強

これらドパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンは、合わせてカテコールアミンというグループ名で呼ばれていますよね。

違いがわかりにくいので覚え方を書いておきます。

では、それぞれが主な治療薬として使われる疾患、カテコールアミンの受容体、作用機序(どのような方法で作用するか)に分けてふわっと説明して行こうと思います。

覚えやすいような説明なので、詳しい説明を知りたい方は教科書を読んでね!

どんな時に使われる?

アドレナリン:アナフィラキシーショック、心肺停止

ノルアドレナリン:敗血症性ショック、心原性ショック

ドパミン低用量:急性心不全の時に、ドブタミンと一緒に使う

・ドパミン高容量:正直、何に使っているのかわからない。
(追記 先生に聞いたところ、ドパミン高容量を臨床で使うのは、心臓血管外科の術後でノルアド、ドブタミンが効かない時くらい。ほとんど実臨床では使わないらしい。)

カテコールアミンの受容体

カテコールアミンが副腎髄質という、腎臓の上にある三角のやつから出て血中に入ります。(薬を投与しても、その部位から血中に入ります)

これが副腎髄質

これらのカテコールアミンが、

体のいろいろな場所にある受容体にキャッチされて効果が現れます。

受容体には種類があり、どの受容体にキャッチされるかによって、作用が異なります。循環器系で必要な受容体は下の3つです。

α1受容体(末梢血管の平滑筋が持っている):平滑筋を締める=血管を締め付ける=血圧が上がる

β1受容体(心筋が持っている):心筋が活性化する=心収縮力増強

β2受容体(末梢血管と気管支の平滑筋が持っている):平滑筋を緩ませる=血管を緩ませる=血圧が下がる

です。

ポイントは、α1受容体とβ2受容体への効果は、両方出現すると打ち消しあうということです。

作用機序

では、お待ちかね作用機序!

アドレナリン:とても強いβ1受容体への作用で心拍出量を上げる

なので、心停止の時の蘇生に使う!ちなみに、α1とβ2受容体の作用もあるけれど、上で言ったように打ち消す

ノルアドレナリン:とても強いα1受容体への作用で血管を締める

β2への作用なし!だから打ち消されない!

ということで、血管がめっちゃ広がって血圧が下がる、敗血症性ショックで使う!心原性ショックは、次に書く、ドパミン低用量でも良さそうと思うかもしれないけれど、いったん治っても不整脈の副作用で死ぬ人が多いらしく、まずはノルアドレナリンを使います。

ドパミン低用量:ちょうど良いくらいのβ1受容体への作用。

ドパミン低用量だと、β1受容体のみに作用して、心拍出量を減らします。α受容体への作用はなし!ちなみに、ドブタミンも同じで、二つ合わせて治療することが多い!

急性心不全は、心拍出量が低下する病態なので完璧にマッチしてる!

ドパミン高容量:α受容体にもβ受容体の両方への作用。

ちなみに!

ちなみに、β2受容体の作用で、しれっと気管支平滑筋が弛緩するので、

β2刺激薬を使えば、重症の気管支喘息の治療になります!

だから、アドレナリンも重症喘息の治療薬になるんですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました