生活習慣病をはじめとして、色々な疾患の治療として運動療法が行われています。
治療のための運動療法というと、ゼエゼエ言うような
とてもきつい運動をさせられるのではないか
と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
今回は、運動療法の内容を知っていただいて、
それを普段の運動にも生かしていただきたいと思って書きました。
運動療法の内容
- 柔軟運動(ストレッチ)
準備運動としてのストレッチが怪我の予防のためにも重要です。
特に、中高年者は関節や結合組織/筋の柔軟性が低下しているので、しっかりとストレッチを行いましょう。
さらに、運動を終えたあとにストレッチをすることも重要です。
運動中に高まった交感神経系を休めることや、リラクゼーションの意義もあるため、
準備運動よりもゆっくりと、呼吸を意識しながら行います。
筋肉のマッサージや疲労物質の排泄ができますよ。
ストレッチのやり方については、また記事を書こうと思います。
- 有酸素運動(エアロビックエクササイズ)・持久的トレーニング
運動療法の中でも最も基本となるものが有酸素運動です。
有酸素運動としてはウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがあります。
息が上がらない、呼吸が乱れない程度で行うのが最も効果的です。
有酸素運動は脳内の神経伝達物質の分泌を促して爽快感をもたらすので、
ストレス解消にも効果があります!
また、乳酸の産生が上昇しないため、疲労も生じにくいです!
- 筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)
筋力トレーニングは、マッチョになるのを目的としていません。
有酸素運動をより良く行うためのもの、と考えると良いと思います。
高齢の糖尿病患者において、糖の代謝をあげたり、
心不全や筋肉の弱くなった患者さんのQOLを向上させる効果があります。
まとめ
治療として運動療法を行う際には、
・運動療法を行って良い病気なのか
・患者の体調や環境はどうか
などを医療者が判断してから行います。
ですが、今健康なみなさんは、すぐに実践しても大丈夫です。
怪我に気をつけて、日々の歩く距離を少し伸ばしてみてください。
病気の予防にも、ストレス解消にもなって一石二鳥ですね!
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